ディスカス繁殖までの完全ロードマップ(産卵・孵化・体着編)

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ディスカスの繁殖にチャレンジしたい初心者向け。

今回は「産卵・孵化・体着編」です。

本記事では一般的に飼育何度が高いとされている熱帯魚の王様ディスカスの繁殖方法やポイント・コツを初心者向けにまとめました。なるべくお金をかけないシンプル設備での繁殖方法になります。ディスカスの繁殖方法の答えは一つではありませんので、参考としてこのようなやり方もあるんだなという感じで気楽に読んでもらえればと思います。

参考にする時は自己責任でお願いします。

繁殖編(5つのステップ)

一度でいいから繁殖をやってみたいけど、熱帯魚の王様ディスカスというくらいだから、繁殖もすごく難しいのでは?どうやったら繁殖できるのか知りたい

こういった疑問に答えます。

本記事では、ディスカスの繁殖を7つのステップに分けて紹介します。それぞれのステップを踏んでいくことにより繁殖の成功に近づいていけます。

ここでは、初級編として”ペアにはこだわらないのでとにかく繁殖を成功させてみたい”と考えている人向けに書いていきます。上手く繁殖できたら好きなペアで挑戦してみるのも良いと思います。

ステップ①:ペアリング

ペアリング方法は大きく分けて以下2通りありますが、まずは1をおすすめします。

  1. 複数の雄や雌のディスカスを混泳水槽で飼育し、ペアができるのを待つ (初級編)
  2. お気に入りの雄と雌でペアリングする(上級編)

ちなみに私が1の”混泳水槽でペアができるのを待つ”をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 繁殖成功への近道だから。混泳水槽でペアリングができていればそのまま産卵することもあり、ペア水槽に入れたとき産卵まではすんなりいきやすい。
  • 成功体験ができるから。お気に入りのペアでなにがなんでも繁殖を成功させようとして、うまくいかなかった場合、時間だけが過ぎていき、成功体験が遅くなる可能性がある。成功体験をした人のほうが次の繁殖も成功しやすくモチベーションを高く保つことができるから

ペアリング方法詳細(初級編)

”ペアにはこだわらないのでとにかく繁殖を成功させてみたい”と考えている 人は迷わず前者の”混泳水槽でペアができるのを待つ”を選択しましょう。繁殖の成功にぐっと近づきます。繁殖のコツがわかってきたらお気に入りのペアで繁殖に挑戦してみるのが良いです。

ステップ②:産卵

ペア水槽に移したペアを産卵させる方法ですが、産卵自体はステップ①で実績ありなので、何もしなくても産卵してくれるのですが、次のステップ③の”受精させること”が重要なので、受精を念頭に産卵させる方法を記載したいと思います。

受精を念頭においてすることは水質調整です。ここでいう水質調整ですが私のやっている内容を参考までに記載します。

  • 水は浄水器をとおした新水(東京都:金町浄水場)
  • テトラPH/KHマイナスでPH5~6くらい ※分量を間違えると危険(☆になります)
  • 水温27℃か28℃くらい
  • エアレーションを弱めにする

ほかにも、ピートやヤシャブシ、マジックリーフ、ろ過による酸化作用などいろいろありますが、まずは一番手軽な上記のやり方で産卵を待ちます。

ちなみに私が水質調整に”テトラKH/PHマイナス”をおすすめする理由は以下の通りです。

  • 高価ではありますが、手っ取り早く水質調整できてしまうので、極論を言えば産卵直前に水質を合わせることも可能
  • 受精率がアップ

水質調整詳細(初級編)

分量を間違えると一番危険な方法ですが、一番手っ取り早い方法というのであれば水質調整に「テトラPH/KHマイナス」を使います。ベストな方法ではありませんが、私の住む場所ではなにもしないよりは簡単に成果がでます。※住む場所によって水質が違うので結果は住む場所によって異なります。こちらを真似してのクレームは受け付けません。自己責任でお願いします。

ステップ③:受精

産卵が終わりましたら、いよいよ受精しているかどうかが気になるところだと思います。
受精確認方法は以下2通りありますが、まずは1をおすすめします。

  1. 産卵筒に網をかけて孵化するのを待つ
  2. 産卵筒に網をかけないで孵化するのを待つ

ちなみに私が1の”産卵筒に網をかけて孵化するのを待つ”をおすすめする理由は以下の通りです。

  • せっかく産卵したペアが孵化する前に食卵した場合には、オスとメスを確定できないから
  • 親が無精卵(白化した卵)と一緒に有精卵を食べてしまう恐れがあるから

※慣れてくると以下の理由で網は不要です。

  • 水質に問題がなくペアがちゃんと受精させていたらほぼ食卵しない。
  • 自然界で網はないから
  • カビの生えた無精卵から有精卵を守ってくれるから

はじめてディスカスの繁殖に挑戦する方の場合、受精したかどうかはとても気になることだと思います。受精確認方法とそのタイミングを知っていれば、どれくらい孵化するのかおよその検討がつきます。
産卵から孵化までは2日半から3日なので、3日待たずにある程度の判断が可能です。

ステップ④:孵化

産卵後およそ2日半から3日程度で孵化します(28℃で約3日)

なんか孵化はしたけど、孵化した後はなにをすればいいんだっけ?

何もしなくていいよ。ただ黙って見守るだけ。ちょっと整理してみようか

  • 水温 → そのまま(28℃~30℃程度)
  • 水位 → そのまま(通常通り)
  • エアレーションの強さ → そのまま(弱め)
  • 水槽内のレイアウト → そのまま
  • 照明 → そのまま
  • 餌 → そのまま(やらない)

なるほど、本当に何もしないのですね。

そう、何もしない。ただペアは何もしないわけではない。よく観察してみよう

  • 稚魚を無精卵から退避させるため、産卵筒の違う場所に移動させる。
  • 稚魚を無精卵から退避させるため、スポンジフィルターへ移動させる
  • 無精卵が残っている場合は食べてしまう(食べるタイミングはペアによる)
  • 稚魚を団子状態になるように一つの場所にまとめる(動画あり)

次のステップは体着ですが、体着前の水槽の状態はこんな感じです。

ほんとうにシンプルな状態です。スポンジフィルターに稚魚が団子状態になってくっついて親はそれを24時間見守っていますね。

続きは次のステップで見ていきましょう。

ステップ⑤:体着

孵化後およそ2日半から3日程度で体着します(28℃で約3日)

そろそろ体着しそうだけど、なにかやっておくことはある?

何もしなくていい場合があるがなかなかそうはいかないので、やれそうなことを整理してみよう

  • 水位 → 下げる(25cm程度)
  • 水槽内のレイアウト → 水草などあれば取り除く
  • フィルターの場所 → 真ん中に置く(投げ込み式スポンジフィルターの場合)
  • バックスクリーン → 3面は黒を避ける(このタイミングでは無理かと思いますが・・・)
  • ペア → 仲が悪い場合は片親を別水槽へ移動

なるほど、色々ありますね。

そう、色々ある。よく観察して状況に応じて飼育者が対応するんだ。

まとめ

では、全体を通してまとめてみましょう。

  • ペアリング:複数飼育でペアができるのを待ちましょう
  • 産卵:ディスカスが好む弱酸性の水質に調整しましょう
  • 受精:産卵筒に網をかけて孵化を待ちましょう
  • 孵化:飼育者は何もしない。ペアの行動を観察してみましょう。個体差、環境差あり。
  • 体着:よく観察し、状況に応じて飼育者が対応してみましょう。個体差、環境差あり

産卵のために水質調整をすることがよくありますが、これは絶対ではありません。

オスのやる気によっては水質調整しなくても産卵・受精・体着までできてしまいます。

ここからは経験則になりますが、ディスカス(特にオス)が落ち着ける環境を用意してあげることが必要で、そのためには水槽のまわりに新聞紙を張り付けて目隠しをしたりすると成功することがあります。

他には水草が良く育つようなこなれた水、すなわち弱酸性の水質にしてあげても成功しやすくなります。

必ずしもpH操作だけが繁殖成功の秘訣ではなさそうです。水質調整以外の要素については以下のリンクに色々書いてますのでよかったら見てください。

  • この記事を書いた人

xcpyq160@gmail.com

2023/01/21